日本到着

「ご苦労様でした。非常に良い遠征だった。まだまだできていないことも見つかったが全体的には自分達の力を良い意味で確認できたと思う。ただ、3試合のうち1試合しか勝ってないぞ。それは頭に入れておけ。良いサッカーをしたよね、よく頑張ったよね、で終わるならアカデミーを名乗る資格はない。ここにいるお前らが日本のサッカーを変えるなら、あいつらに勝たなくてはいけない。生活面でも、自分達で問題を解決する努力をしていたな。誰かに頼るのではなく。言葉や文化が違うにも関わらずそういう姿勢で生活できたことは評価されるべきだな。日本に帰ってきて、その姿勢をストップしてしまったら、この遠征の意味がなくなるぞ。日本では何でも簡単に手に入る。甘えが出るぞ。過度の緊張感は必要ないかもしれないが、お前らが戦ってきた場所、感覚を忘れるな。あいつらと自分の差を明確に理解すること。」須藤監督の言葉を胸に抱き、選手はようやく春休みを迎えた。
文:樋渡 群




