フランス遠征9日目
午前中トレーニングを済ませ、パリ市内へ移動した。久しぶりの日本食にありつけて子ども達はずいぶんとリラックスできたようである。その後、セーヌ河を遊覧し、トロカデロからエッフェル塔を眺め、ホテルにチェックイン。カードキーを部屋に忘れてしまって、部屋を空けてもらいたい選手がドアをノックしてきた。「群さん、カードキーを部屋に置いたままドアを閉めてしまいました。」「よしわかった。受付には一緒に行くが、お前たちが自分で解決してみろ。今まで習った英語、フランス語を駆使して。どうしてもだめな時はおれが後ろにいてやるから心配するな。チャレンジしてみろ。」子どもはまずしっかり考えて、意を決して受付へ。「I’m sorry, card in my room」英語のフレーズは文法も何もなっていなかったが、新しいカードキーを手に入れることができた。つまり、通じたのである。小さな出来事であるが、海外で闘うための準備としては非常に大切な成功体験であったにちがいない。


文:樋渡 群




