フランス遠征3日目
木々の隙間から顔を出す朝日
散歩出発
代表宿泊棟 通称「シャトー(お城)」
朝から柔らかい光がクレールフォンテーヌを包み、自然の時間にわれわれ人間が溶け込んでいく。散歩の後にレストランで飲む一杯のカフェ。身体がゆっくりと温まり一日がスタートする。
午前の練習は屋根付き人工芝グラウンド。
デュソー氏曰く、「アカデミーに限らず日本のサッカーの問題は中盤での組み立てに我慢が足りないこと。中盤がすぐにフォワードラインまで攻め上がるあまり、ディフェンスラインとフォワードラインの間のスペースが大きく空いてしまう。ディフェンスがボールを持った時には中盤にパスコースがないのでディフェンス同士でボールを回すかロングキックになってしまい、ボールを失う。フォワードは一列になってボールを奪いに行くので縦パス一本で危険な状況となる」
昼食後にクレールフォンテーヌのスポーツドクター、フランク・ル・ガル氏とディスカッション。メディカルセンターも案内していただいた。オスグットや分離症などのプロトコルや復帰方法などについて確認。
午後のトレーニングも屋根付き人工芝グラウンドにて。デュソー氏のはからいで、INF2年生と合同トレーニングを行った。ゲナージュ(体幹)とヘディングを組み合わせたエクササイズとハーフコートゲームを行った。アカデミーの選手達には通訳はほとんど必要ない。よく観察し理解して集中してコーチの指示を実行していた。
ハーフコートゲームでは如実にレベルの差が表れた。INF2年生はまだチームとしては活動していないが、各自が地元のクラブで毎週土曜日か日曜日のどちらかリーグ戦において非常に厳しい戦いを定期的に続けている。攻守の切り替えの早さ、組織プレーのエスプリが十分しみこんでいる。アカデミーは、確かに良いトレーニングを積んでいるが、毎週毎試合厳しい戦いを強いられているわけではないので、フットボールの戦い方を十分に学習できていない。ボールをチームで保持している時、失った時のポジショニングが不正確で非効率的。ハイレベルにおけるフットボールの習慣に差があった。
夕食後、GKの池村、須永コーチがINF GKチームミーティングに参加した。INF1年生~3年生と女子が合同で行う。各自が記入する分析シートの提出、そして学習ノート、計画表、スケジュール帳などをラビオ氏と確認する。決められた提出物は学校の宿題で忙しかろうが、自分で時間をみつけて生活をオーガナイズし、完璧に仕上げなければならない。ラビオ氏は「あとでやる、は卑怯者のすること。部屋の片づけも同じ。目の前が散らかっていてほんの2分で作業を終えることができるのに、それをやらず後に回すことは許されないぞ。」と厳しく要求。そうは言っても、ミーティングの最後には今月の誕生日のキーパーをジュースとケーキでお祝いした。ケーキは祝ってもらう者が用意し、仲間に配る。
文:樋渡 群




