JFAアカデミー福島

Diary ダイアリー いきいきとしたレポートをお届け。

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2007年08月20日

1年生も帰寮

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 昨日、ほぼ全員が真っ黒になって帰ってきた。家族と十分に過ごせたようで心底リフレッシュしている。午前中は自分で時間をオーガナイズする。宿題をしたり、Jヴィレッジに試合を見に行ったり。トレーニングは暑い日差しを避けて午後16時から。オフ明けなのでこれから1,2週間はゆっくり時間をかけて体を戻していく。育成段階で非常に危険なのは、「サッカー漬け、トレーニング漬け」にして体を酷使してしまうこと。特に猛暑の中で子供にサッカーをさせるのはもっての他。ドイツでは32度以上はスポーツを禁止している。欧州強豪国の青少年は7,8月はサッカーをしない。子どもを育てる環境に適していないからだ。育成に携わる指導者は、常に以下のことを肝に銘じていなくてはならない。「私は、18歳~20歳で彼がプロになっている姿が見たい。それまで、彼を長期的にゆっくりと育てる。そのために、彼にとって何が最も良い環境か考えて与えることを惜しまない。各試合で一喜一憂するのは当たり前だが。しかし、その前に私が1人の教育者であることは忘れてはならない」
 
文:樋渡 群

2007年08月09日

センタリングと合わせ

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 10歳~15歳は徹底してテクニックを磨く必要があることは誰でもご存知だと思うが、では具体的に「テクニック」には何があるのか。このダイアリーを読んでいただいている皆様にはもう何度も出てきたのでうんざりするかもしれないが、復習してみよう。この年代に取り組むべきテクニックは以下。
‐ボール運び(日本で言うドリブル、ここでは相手なし)
‐ドリブル(相手を突破するためのテクニック)
‐コントロール
‐リフティング
‐パス
‐シュート
‐ヘディング
‐センタリングと合わせ
‐ボールを奪う
 これらをパワーよりも正確性を重視して、高い質を求めた反復を行う。オーガナイズとしては、1人が7~10秒に1回ボールに触ることができるように工夫する。新しく覚えた動作というのは7~10秒間体に記憶させることができるからである。さらに言えば、一度ボールに触って、次にボールに触るまでの間に多くの距離を走ることで持久力も身に付く。生理学的に持久力は12~15歳まで向上する。
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 さて、今日行ったのは、その「テクニック」の中でも最も難しいとされる「センタリングと合わせ」。しかもセンタリングをヘディングで合わせる。まず、センタリングが難しい理由。GKに取られず、目標に正確にボールを送る。ボールを蹴る際には、立ち足がランニング方向とは異なり、かつ腰をひねる。インサイドキックでまっすぐ蹴るのとはわけが違うのである。つまり、インステップで正確にボールを蹴ることができるようになってから、このステップへ進むことができるわけだ。そして、「合わせる」。クロスを上げる選手とシュートを打つ選手の呼吸が重要。相手ディフェンダーを窮地においやるために、スピードをつけて飛び込む。ここがコーチングのポイント。スピードに乗って動きながらボールに合わせるためにはゴールへ向かうのが速すぎてはいけない。ここのタイミングを子どもに教えてあげなくてはいけない。シュートポイントにボールが来るよりも先に入ってしまうことで、相手も引き連れてしまうのでクリアされやすくなる。とにかく、相手に良い体勢でクリアする時間を与えないことだ。さらに、止まってボールを待つと、横から来たボールをすくうように蹴り上げてしまうのでボールが浮いてしまう。体の正面にボールをとらえ、上体を前に倒し気味にボールに合わせることで低く抑えられたシュートがうてる。今回はヘディングで合わせるという難易度が相当高いトレーニング。ヘディングをする際の注意点は以下:
‐恐がらない
‐両肩がゴールの正面を向くように
‐打ったあともボールを見る
‐首をひねらない
‐ボールの軌道を見てからスタート(はやくスタートするとかぶる原因になる)
‐できるだけ高い位置でとらえる
 
 センタリングをヘディングで合わせる時はどこを狙うか。基本的にはボールが上がってくる側のサイドネットである。まずは、しっかりボールをとらえてまっすぐボールが飛ぶことを覚える。それができるようになってから自分なりに工夫する。
 
 最後に、指導者の皆様、是非アカデミーにお越しになって下さい。トレーニングは見学自由ですし、実際に子ども達に混じってプレーしてみて下さい。そして、日本サッカーのレベルを上げるために意見交換をしようではありませんか。
 
文:樋渡 群

2007年08月07日

ターン

 「相手ディフェンダーにとって何が一番恐いか」というテーマは常に考えるべきである。結論を言えば、「リズム変化を伴い、選択肢を持ちながら攻めてくる」ことである。つまり攻める側は、ボール保持者がキープもパスもドリブルもシュートもある状況(究極はフリーでシュートがうてる状況)を創らなければならない。そのためには、「前を向く」、つまりターンテクニックが必要となる。相手がガチガチについている状況では、ボールを失わないためにリターンパス、勝負の状況では相手をブロックしながら相手よりも遠い足のインサイドでターン。マークをある程度はずして、相手が自分の間合い(これはレベルにより異なる)にいない場合には、体を開いて、相手に近いほうの足のインサイドターン。顔を上げて遠くを見る。すぐに自分のプレーエリアにボールを納めることはいわずもがな。これをボールに寄りながら行う。ただし、ターンをするためには事前に状況をしっかりと把握する必要があるので「首を振る」テクニックも忘れてはならない。首を振る最終的なタイミングは、自分の足にボールが触れる直前が望ましい。なぜなら、味方から自分の所へボールが渡るまでに状況は変化しているからである。トレーニングでは、相手がガチガチについている場合、マークを外せた場合を選手に意識させながら繰り返す。時にはコーチが守備に入る。ターンからパスまでは素早く。今回はターンの後はパスコースを1つにしたが、発展としてパスコースを2,3個に増やして判断のスピードを上げていくことも考えられる。
 
文:樋渡 群

2007年08月06日

久しぶりのトレーニング

 中2は昨夜帰ってきた。8月11日に行われる高円宮杯予選の準備が目的。2週間たっぷりと休んできたようで、ほとんどの者がボールを触るのは久しぶりという。プロ選手への準備として、この心身ともにメリハリをつける習慣は非常に重要となる。
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 まずは壁打ちから。サッカーの最も基本的で最も重要なテクニックがインサイドパスであることは誰も異論はないであろう。しかし、このテクニックを体に染み込むほどトレーニングするプレーヤーは以外に少ない。地味であるし、「小学生までで終わって体得した」と思い込む者が多い。算数の四則計算は習い終わったから、やらなくてよいと思い込む中学生がなんと多いことか。テストの原点の多くは計算ミスであるにもかかわらず。パスは算数で言う四則計算である。何歳になっても繰り返し、目を閉じても目標へ正確に通るようにしなければならない。手が使えない故に、最も正確であろうと先人が考え出したテクニック、インサイドパス。つま先からかかとに至る足の側面のいったいどこに当てれば正確に球が飛ぶのであろうか。球のどこを蹴れば?立ち足の向き、場所は?膝の曲げ方、腰の位置。視線などなど。インサイドパスの原則は教えることができるが、感覚は自らつかまねばならない。10m先のマークに連続で10回当てることができた者は皆無であった。せいぜい5,6回が限度である。
 
文:樋渡 群

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