JFAアカデミー福島

Diary ダイアリー いきいきとしたレポートをお届け。

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2007年06月28日

ヘディング

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 テクニックには、パス、コントロール、ボール運び、ドリブル、シュート、センタリング、センタリングの合わせ、守備とあるが、忘れてはならないのがヘディング。3点のうち1点はヘディングで得点が入る。まずは、「恐がらない」ことをいかに子ども達に徹底できるか。多くの子どもは、競り合いのときに首を引っ込めるか、背中を向けて跳んでしまう。この恐怖を取り除くには、ミニゲーム形式が最適である。特にハンドパスを組み合わせて、ゴール前のみヘディングの競り合いにすると、得点を防ぐためにゴールを背にしなければならないし、得点を取るためにはゴールを正面にとらえてヘディングしなければならない。跳んでしっかり空中の闘いにいくシチュエーションが何度も出てくるので好むと好まざるに関わらず相手よりも先にボールに触らなければならない。
 
文:樋渡 群

2007年06月26日

センタリングに合わせる

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 センタリングに合わせたプレーヤーがゴール前でボールをふかしてしまう主な原因は何だろうか?よくよく観察するとそれが見えてくる。ヒントはプレーヤーの動き。センタリングが送られる場所にプレーヤーが先に入って待っていないだろうか?止まった状態でボールをとらえると上体がまっすぐに立ったままか、後ろに重心がかかってしまうので、必然的にボールは上方へ向かうことになる。理想は、ゴール前のスペースを空けておいて、ボールが入ってくる場所へ走りながら(爆発的なスピードで)合わせることである。その時には、ボールを体の横でとらえるのではなく、体はゴールへ向けたまま、体の正面でボールをとらえること。
 
文:樋渡 群

2007年06月24日

モンテディオ山形JY庄内

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 コンディションは良い。十分に睡眠もとれ、朝食も思う存分食べた。朝食後の散歩は緑に囲まれた歩道をゆっくり歩く。木漏れ日が心も体も穏やかにする。安比高原は非常に落ち着いて静かで自然に囲まれ、宿舎からグランドも近い。ペンションが森の中にあるのが素晴らしい。合宿には最適の場所である。
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 一日にしてチームは生まれ変わるものなのか。それは可能である。5mほどの修正ならば。そう、DFラインの押し上げと組み立て参加である。コンパクトブロックはDFラインのちょっとした努力と注意深さが加われば大きく進化する。しかし忘れてならないのは、FWが深みを取りすぎないこと。DFの裏のスペースはスピードアップするために残しておく。高い位置にポジションをあらかじめ取ってしまうと、ゴール前で止まった状態のプレーが多くなり、DFも集結しやすい。「組み立てで深みは取らない」ことは育成年代で覚えなければならない重要事項。ゲームは激しくプレッシャーに来る相手の裏をうまくつき、2点を先制した。FWがある程度裏のスペースを開けておき、中盤やDFがボールを奪った後、そのスペースを有効活用する。勝利のためには少々強引でも相手の裏を突く必要がある。彼らは勝つための努力を少し学んだ。
 
文:樋渡 群

2007年06月23日

vs ヴェローチェ盛岡

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 長時間の移動で疲労しているのは否めない。しかも炎天下で良いコンディションとはいえない。相手は岩手県の地元クラブ。それでも、中盤が縦横無尽に走り回り、ボールを奪ってはフォワードにボールを託す。先制点はコーナーキックから。キーパーからのクリアボールに対してもそうだが、セカンドボールによく反応するようになった。ヘディングの競り合いにもよく参加する。このゲームの問題は、中盤の働きに呼応してFWとDFがコンパクトブロックを形成できなかったことだ。DFはカウンターを恐れてラインを上げられない。ラインを上げないので相手がどんどんと押し上げ、中盤でボールを奪われ2点を失った。デュソー氏曰く、「カウンターが怖くてDFラインを上げられないのなら、お前達は絶対にうまくならない。なぜか?お前達の年代は、コンパクトブロックを形成して、短いパスで組み立て、ある瞬間に相手の裏を突くサッカーを覚えなければならないからだ。DFラインを下げたまま、ロングキック主体のサッカーで良いのか?負けることは考えるな。今、組み立てを覚えなければ、お前達が勝たねばならない時に勝てないぞ!」
 
文:樋渡 群
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2007年06月22日

仲間

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ゴールは全員で片付ける。
隣がライバルでも。
後ろからタックルをしてきたやつが隣でも。
重いよ。
ちから入れろよ。
入れてるよ。
水ですべるんだよ。
さっきのお前のマークじゃん。
わりぃ。
右見た?
いや、見てなかった。
ゴールはゆっくりと移動して行く。
 
文:樋渡 群

2007年06月17日

組み立てで深みはとらない理由

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 チームでブロックを形成した上で、守備はアグレッシヴに(ボール保持者へ必ず一番近いものが寄せ、残りのプレーヤーはカヴァーリング)、攻撃はシンプルに幅広く(深みは組み立ての段階ではとらないことに注意)徐々に前へ進み、相手守備のバランスを崩した瞬間にスピードアップ。なぜ、組み立ての段階で深みをとらないかというと、フォワードが前へ行き過ぎることによって、パスの距離が必然的に伸びてしまい、ボールを失う可能性が高くなるからである。この育成年代では、短いパスを駆使して組み立てることに専念する。もうひとつは、最後の段階で攻撃のスピードアップに使うスペースを十分にあけておくためである。キーパーやディフェンスからの組み立ての時は、全員が自陣に戻り、各プレーヤーのパスの距離を確保する。このことによって、確実につなげるパスコースが増える。ブロックのままシンプルなパスで組み立て徐々に上がっていく。サイドチェンジを繰り返しながら、相手DF網のバランスを崩し、爆発的なスピードでDFラインの裏をつく。ロングパスはほとんど使わない。攻撃時の注意事項は組み立てが中盤で行われるという大原則を守る。つまり、中盤が前線とくっつき過ぎないようポジションを取ること。中盤での組み立てでは焦らず、ゆっくりとしたリズムを創る。その後、急激なスピードアップ!
 
文:樋渡 群
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2007年06月16日

6月16日トレーニング

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 ボール運びやリフティングの後、パスゲーム(10本パスを通せば1点)、ストレッチを入れてスピードトレーニングに入る。一番注意しなければならないのは、回復時間。大よその目安として一人当たり、10mを1回走った後は、50秒の休憩。これを6本。次に、20mを行うのだが、その前に3分間の休みを入れる。20m走の後は1分休憩。これを4本。また3分間休み、30m走り、1分30~40秒休み。これを3本。3分間休んだ後に、今度は全員で一列に並んで25m走を2本行った。トータルで280m。300mを超えないことが重要である。1週間に6回トレーニング(土または日はゲームではあるが、それも育成段階ではトレーニングとして数える)をする中で、金曜日は大抵スピードトレーニングを行う。今週は明日(日曜日)がゲームなので今日スピードトレーニングを行った。
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 締めくくりは、ゲーム。コーチ陣も交えての8対8。コーチ陣を入れるメリットはゲームに緩急が出ること。攻め急ぐ傾向にある子ども達に、攻守にコンパクトブロックを形成しながら、しっかりと前のスペース(相手GKと相手DFライン間)を確保した状態(深みをとると、スピードアップするスペースがなくなってしまうし、簡単にオフサイドになってしまう)で、組み立てながら、相手のバランスを崩すイメージを持たせる。崩す瞬間はスピードアップする。ゲームが進むにつれて、サイドで素早いリターンからスピードアップして3人目へパスを送り、相手を崩すシーンが何回か出た。
 
文:樋渡 群

2007年06月13日

陶芸体験

 「無」の中から創り出す。
 ただの粘土の塊が、匠により「魂」を注ぎ込まれた瞬間に人々を惹きつける作品へと姿を変えた。匠の周囲を取り囲み、手元を食い入るように見つめていた選手達から自然と拍手が沸き起こった。
 選手達も早速作業に取り掛かる。ポイントは、粘土は均一的な厚さに仕上げる。そうしなければ1000℃を越える窯での焼き上げに耐えられない。厚さの目安は自分の耳たぶくらいが丁度良い。
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 31名の芸術家たちは、それぞれが想い描く作品を形にしようと思案する。直感型にまずは粘土をこねだす者、じっくりと長考しイメージを頭の中で練り上げてから作業に入る者などその取り組み方は様々であった。出来上がった作品にはそれぞれの個性が溢れていた。クリエイティブな選手になる為のトレーニングはピッチだけでは養われない。今日は表現する事の難しさを学んだ。今度はピッチでどんな芸術的なプレーを魅せてくれるのだろうか。
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パスの軌道を切る

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 写真を見ていただきたい。黄色の10番がダイアゴナルランで、タイミングよく飛び出し、マークを振りきり、後方から自分に斜めに向かってくるボールを受けようとしている。これを「パスの軌道を切る」と表現する。今回のエクササイズでは、ディフェンスの裏を付くためのシンクロナイゼーションプレーをトレーニング。なぜ、パスを斜めに出すかというと、ボールがキーパーから逃げるので守りにくいから。パスとランニングのイメージとタイミングの一致。受け手と出し手の完全なシンクロ。まさにアート。ただし、これはゴール前に限らずあらゆる場面(ワンツーなど)で見出すことができる。つまり、トレーニングしなければならない項目なのである。最も重要なのは、受け手のスタートタイミング。爆発的スピードでボールを動きながらコントロールしてシュートまでもって行く。スタートが早すぎれば、オフサイド。遅ければ、相手が先に触ってしまう。クレールフォンテーヌが素晴らしいフォワードを輩出している理由のひとつがここにある。
 
文:樋渡 群

2007年06月11日

勉強風景

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 トレーニングが終わって、食事をして1時間勉強。1年生はミーティングルームで、2年生は自分達の部屋(または図書室)で勉強をする。1年生はまずはしっかり勉強(主に宿題だが)をする習慣をつける。2年生はその上で自分に合った環境を整える。学校で非常に良い成績をおさめることが目的では決してない。結果としてそうなればうれしいことこの上ないが。基本的には将来役に立つであろう基礎がある程度理解できていればよいのである。アカデミーが目指すサッカーと同じで、テストで良い点を取ることが目的ではなく、授業内容が理解できているかどうか、理解しようと努力しているかどうかが重要なのである。
 
文:樋渡 群

2007年06月06日

シュートトレーニング

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 プレーヤーはゴールにシュートすることが大好きである。子ども達にボールを渡して放っておくと何を始めるかはどの国でも同じである。ただし、トレーニングではゴールに向けてうつだけでは十分ではない。点を取りたいという欲求があるかどうかが重要である。そうはいっても、13歳、14歳というのはまだ十分に筋肉が完成していないので強く蹴らせて怪我をさせないように注意を払う。「パワーよりも正確性」が一番のポイントである。待ち時間をできるだけ短くして何度も繰り返せるように人数と距離、ゴールの数などをしっかりオーガナイズする。細かいことを言うと、ゴール裏には防護用ネットがあると、ボールを拾いに行く時間の無駄が省ける。写真を見ていただくと一目瞭然だが、待っている人間が1人もいない。常に止まることなく動きながらトレーニングをしている。今回使用したのはミニゴール。ボール運びからシュート。ボール運びの速度も徐々に上げる。立ち足のつま先をまっすぐゴールへ向けて、振り足の足首もしっかり伸ばして、つま先がゴールへ向くように指導する。まっすぐゴールへ行くようになったら、今度はミニゴールを倒して1m程度の高さのゴールをつくる。ボールを浮かさない努力が必要である。そのためには、体を前に倒し、振り足をインパクトの瞬間に止めるのではなく、そのままゴールへ寄せる一歩とする。うって立ち止まってはいけない。これにより、低く抑えられたシュートがうてる。さらに、GKがはじいたボールを先に触る習慣もつく。
 
文:樋渡 群

2007年06月05日

キリンカップ ボールボーイ

試合開始まで3時間。埼玉スタジアムのピッチではグランドキーパーが試合の準備に余念が無い。誰もいないスタンドは間もなく4万人を越える観衆で埋まる。
 この試合のボールボーイを務めることになった20名はそれぞれがピッチでの担当を言い渡され、役員の方からボールの渡し方などの実技指導を受ける。一様に期待と緊張感に溢れ、高まる興奮を抑えられない様子である。
「今は報道陣も観客もいない中でシミュレーションをしたけれど、実際に試合が始まればその場での臨機応変さが求められるからね。君達もサッカーで、その場の判断が常に求められているでしょ!?」と、役員の方からお言葉を頂いた。ここでも彼等には「判断力」が求められるようである。
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 試合開始直前、両チームの代表選手がスタンバイエリアに整列する。憧れの選手がすぐ眼の前を通り過ぎて行く。精一杯の拍手でピッチへと送り出した。
 試合前の国家斉唱。某女性歌手の独唱にスタジアム全体が静寂に包まれる。ウォーミングアップで高まった赤く燃えさかる闘争心を、静かなそして力強い蒼い炎へ変える瞬間…
 選手もサポーターもスタジアムに居合わせる全ての者の気持ちが最高潮に達する。
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 キックオフを待たずにピッチ全体へ散らばりそれぞれが配置につく。タッチラインを割る度に代表選手へボールを投げ渡す。ゴールラインを割る度に、憧れのGKへボールを投げられる。たとえ日本代表が攻め込まれた場面であっても、彼にとっては至福の時であったに違いない。試合の後半に進むにつれ、控え選手のウォーミングアップの強度が上がる。自分のすぐ側でダッシュを繰り返す選手達。僅かな出場時間のために全力で準備をする姿に、本物のプロの姿を見た。「良い準備」と「常に100%で戦う」とはこういうことなのだ。
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 アカデミーに入校してくる選手達に「夢」は?と尋ねると、「日本代表に入り活躍すること」が圧倒的に多い。今日、彼等はその「夢」の場に少しだけ触れることができた。憧れのピッチまで、歩みにして僅か数歩。距離にして数メートル…しかし、その距離は恐ろしく長く、険しい狭き道である。「夢」から「目標」へと変わったこの約束の場へ、たどり着くために彼等の長い挑戦の日々はまだ始まったばかり。
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 見つめる先には、サポーターの大声援。いつかは自分の名前を呼んでくれる日が…
                     
文:選手管理 林 晋太郎

2007年06月04日

6月4日トレーニング

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 日曜日の厳しいゲームから1日明けた。疲労回復も兼ねて、VMA60%で12分間。ただし、ゲームに出なかった者は80%で走る。走る距離の異なる(これによって肺にかかる負荷はそれぞれ同じ)グループを4~5つに分けて、1分間でスタートラインに戻ってくる。
 2007年5月1日のフィジカルテストの結果に基づいて距離を出す。例えば、VMAが18km/hの選手は100%で走る場合、60分で18000m走るので、1分間に300m。80%の場合は、60分で14400m走るので、1分間に240mという計算になる。頻度は3週間に1度。15~20分が目安である。ただし、注意が必要でこの年代は80%ボールを使ったテクニックトレーニングで持久力を上げていく。今回も、この12分以外の100分はボールを触り続けている。しかも全員が最低7秒に1回はボールに触れている。1年間ボールを触り続けた結果、2年生がどのような向上を見せたか5月1日のダイアリーを見て確認していただきたい。チーム平均時速1.3kmも伸びている。苦しい時間帯により足が動くようになっていることを示している。しかも、ボールに関わり続けながら。
 
文:樋渡 群

2007年06月03日

VS 古河電池

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 勝てばクラブユース東北大会出場が決まる日。朝食時の表情が清々しい。睡眠を十分にとった様子で一人として疲労が溜まった顔をしていない。試合会場を準備するため1年生は2年生より早起きをしたのだが、彼らも重要な一戦を意識しているらしく、掃除も2年生を起こさないよう配慮して静かに行っていた。出陣前のミーティングでメンバーを発表。徐々にボルテージが上がる。確認事項。
 
守備面:ボールを奪いに行く、落下地点に素早く入る、ロングボールに注意、サイドにフリーマンをつくらない
攻撃面:組織的にシンプル、常に動く、ディフェンスラインの状況を見て攻撃
 
いざ出陣。
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 開始から素晴らしい集中を見せる。かつてないほど、ボールを奪いに行く。全員の神経が研ぎ澄まされて相手よりもボールを先に触ってやる、奪われたら奪い返す、死んでもボールを渡すものか、おれたちのボールだ、ボール、ボール、ボール……。中盤の3人が守備を連続して激しく行うことで、ディフェンスがボールの狙いどころを絞ることができる。奪ったボールは中盤を経由して素早くフォワードへ。チームの心臓が生き生きと鼓動している。リズムよく。そのリズムが先制点を生んだ。前半終了。
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 後半。ボールを奪いに行く姿勢は緩めない。しかし、ディフェンスのシンプルさが欠けた所を相手に突かれ同点弾をあびる。それでも心臓のリズムが衰えることはない。いや、より鼓動のテンポがアップした。見ている者の目にはそこに音楽が流れている錯覚に陥ったかもしれない。フォワード陣のスペースへ走る量が増えたのだ。前半からも何度もあったが、徐々にタイミングがあってきた。相手も裏へ跳んでくるボールと人をつかみきれなくなった。特にサイドのスペースを。育成は一歩進んだかと思えば、一歩下がり、また一歩進む。今日は確実に大いなる一歩を前へ力強く踏み出した一日である。
 
文:樋渡 群

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