U-14ナショナルトレセンシュミレーション
アカデミーは日本サッカー協会のさまざまなプロジェクトに関わる。今回もその1つでナショナルトレセンで行うトレーニングのシミュレーションを足達勇輔氏指導の下、行った。6対3(3人一組で3色に分ける)のポゼッションでは、「ギャップの共有」にフォーカス。ボール保持者に対しては「ボールをキープするべきか、出すべきか、出すならワンタッチかコントロールすべきか、コントロールするなら足元か開いたスペースかギャップに通すためか」を、受け手に対しては「ディフェンスの間に顔を出す」ことを考えさせるコーチングが飛ぶ。子ども達はコーチの言葉に対して素直にプレーで表現しすぎる傾向がある。例えば、同じ色にはワンタッチでしかパスができないという制限をつけると、自分が見つけた1番目のパスコース上に明らかに相手がいる時でも無理してパスしようとしてボールを失ってしまう。受け手の方も、パスコースが消された瞬間には次のパスコースを探す(ディフェンスの間に顔を出す動きはひとつの例)。その時に重要であるのがしっかり「観る」ことである。ボールを受ける前に少なくとも2つはパスコース(同じ色とディフェンス以外の違う色)を見つけておき、ひとつが消されたら、次のパスコースを使うためのアクションを開始しなければならない。ワンタッチで判断を切り替えても良いし、コントロールして、キックフェイント(パスをする真似)やターンなどをして他のパスコースを利用してもよい。ボールを受ける側も同じで、常に首を振ってフリーになり、ボール保持者に対してできるだけ多くのパスコースを創る必要がある。ボールを失わないための選択(状況に応じたプレー:パス、ドリブル、コントロール)を受け手と出し手が即座に判断し、実行に移すことが最大の目的である。
文:樋渡 群






貴重な経験とは今夜のようなことを言うのだろう。ジェフ千葉の羽生選手がアカデミーの練習にある程度本気で参加してくれたのである。小学生と混じって楽しくやるようなレベルには無いとすぐ理解していただいたのであろう。実際、最後に「正直言って、中学1年生のレベルだとは思わなかった。僕が中学校1年生の時にこんなレベルには達していなかった。」というコメントを残したほどである。これまで選手は代表選手のボールボーイ、Jヴィレッジでの交流会など有難い経験をしてきた。しかし、今夜はそのレベルを一緒にプレーして肌で感じた。一瞬のボールに寄せるスピード、コントロールからパスの速さ正確性、判断のスピード、フリースペースに入るスピード、フリーになるために走る量、パスコースを消すために走る量において特にレベルの高さを感じた。相手は中学1年生なので、最後の局面では遠慮が出たものの、選手達は「うまい」としか言いようが無かったようだ。「僕は身長がこんなに低くて今のみんなと変わらないけど、これで十分生活していける。オシム監督も言っているけれど、背が低い選手でも判断のスピードを上げて、運動量を増やせば十分戦っていける。」羽生選手は日本人の長所がいったいどういうものか体現してくれている。アカデミーが、日本が目指すべきものを体感させていただいたことに深く感謝致します。これからも、選手、スタッフ一同応援しております。




