JFAアカデミー福島

Diary ダイアリー いきいきとしたレポートをお届け。

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2006年10月30日

10月生まれ 誕生日会

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 10月生まれは管理栄養士の大里さんのみ。いつも誕生日会の準備をしていただいているので、そのお礼も兼ねて今回は飾りつけから料理まで選手が行った。もちろん、杉山さんご夫妻の大きな大きな後押しがあることはご察しいただけるでしょうか。b061030-03.jpg
 料理は、サラダ、巻寿司、マカロニグラタン、パエリヤ、おでん、チキン、煮魚、ケーキ。杉山さんからは「子供達がいっせいにサラダボールに手を突っ込んでかき混ぜるので大変でした。」と聞いただけで情景が思い浮かぶ一言を。ただし、味は最高級。選手が本当に作ったのかと疑ってしまうのも仕方がないかもしれない。デュソー夫妻もご満悦。司会進行の二人(古山瑛翔、上野雄斗)が練りに練ったオーガナイズで場を盛り上げる。ポケットからカンペが何度も出てきた。大里さんは最後に、「いつもは準備する側ですが、こうやって逆の立場になってサービスされるのは非常に幸せですね」と感謝の言葉を述べた。
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素敵な花束をもらって喜ぶ大里さん

2006年10月29日

関東遠征2日目

VS 横河武蔵野FC
1本目(25分)1-1
2本目(25分)1-2
3本目(25分)0-0
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 昨日と状況はほぼ変わらない。ボールだけが左右に動いている。ヴェルディのように相手を動かし、受身にさせるような鋭い動きがない。リターンパスの後に3人目の選手がマークを外していない。連戦の疲れが原因であるのは間違いないが、明らかに戦う意思が伝わってこない。足元ばかりにパスをつなぎ、ゲームが停滞してしまった。逆に横河はしっかり動き回ってフリーゾーンを創り出す。GKからパスをしっかりつなぎ、ボールを失わないように心がけている。コートを最大限に利用したサッカーを展開しようとしていた。まさに、アカデミーが目指すところである。試合後に育成責任者とも話をしたが、非常にコンセプトが似通っていて、日本の将来を明るく感じることができた。このようなサッカーを小学生から行うことができれば日本のレベルは格段に進歩するはずである。

2006年10月28日

関東遠征1日目

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 緑のセーターと白いポロシャツを身に纏う。アカデミーの外出用制服である。全員がこうやってそろって着るとさっぱりとしていてお洒落に見える。身だしなみを整えることは周りへ礼を尽くすことにもつながる。時と場合と場所によって身だしなみを考えることができる人間は言葉も選ぶことができる。
 
1試合目
vs 三菱養和調布
1本目(20分) 0-0 引き分け
2本目(20分) 2-1 勝ち
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相手は守備バランスが非常に整っており、アカデミーは横パスばかりが続く。攻撃陣がパスに合わせてダラダラと横に移動するジョギングばかりを続けてマークを外すことができない。縦のリターンパスを繰り返すことで徐々にマークが外れてきて、相手の守備バランスが崩れるのであるが。彼らにはまだポジションの役割を教えてはいないので今のところは仕方がないが、あまりにもFW、MF、DFラインの位置関係が近づきすぎたり、遠くなりすぎたりで正確に定まらない。特にDFラインは常に自陣深くに留まり続け、攻撃に参加できない。2本目はまさに曖昧なポジショニングを突かれた。左サイドハーフが中に入りすぎ、左サイドバックは深く引きすぎ、簡単にセンタリングを許す。センタリングも緩やかなロビングでGKは出ることができたが判断を誤り失点。ただし、アカデミーはそこから集中を切らさず盛り返し、逆転に成功する。常に積極的に中盤が動き続けることである程度フリーなスペースができはじめ、前を向いて中央からサイド深くへボールを展開する回数が増えた。中盤まではゆっくりな組み立てで相手を落ち着かせ、急激にスペースへのボールでスピードアップする。2点はこうして生まれた。
 
2試合目
vs 東京ヴェルディ
1本目(20分) 0-3 負け
2本目(20分) 1-1 引き分け
 
 ヴェルディは同じ13歳とは思えない程体格の良い選手が揃っている。2本目からはアカデミーと同様小柄になったが。ヴェルディのゲーム展開は非常に勉強になった。ボールを持った瞬間に積極的に複数の人数が爆発的なスピードを使って、相手が後から動かざるを得ない状況に陥れる。つまり、マークをするために、スペースを消すために、パスコースを遮るために、走らされているということ。こうなったら、一瞬一瞬相手のほうがアクションが早くなる、いや、相手についていくのが一瞬遅れてしまうと表現したほうが正確である。足元のテクニックも非常に高いレベルにあるのは間違いないが、組織プレーが徹底している。アカデミーは初めて4-4-2を試したが、正直言って効果はなかった。これは、システムの問題ではなくて、ポジショントレーニングを今のところ行っていないため、選手が役割を知らないだけなのである。これからの課題である。1本目の1失点目は右サイドの俊足FWに1人でやられてしまった。アカデミーのセンターバックはカヴァーリングに行くのを忘れていたか、知らなかったようだ。2失点目はGKが中途半端に飛び出してしまい、3失点目はGKのバックパスミス。2本目は相手よりも多く走ること、積極的にボールを奪いに行くことを心がけた。相手のパスワークに翻弄されたが、シンプルなパス回しで何度かチャンスを創り出し1点をもぎとった。

2006年10月22日

vs ジェーム福島

前半 2-0
後半 0-0
合計 2-0 勝利

 今週1週間はトレーニングシートも見ていただいてもわかるように、守備を意識したトレーニングが続いた。ボール保持者には必ず一人が寄せて、他の者はカバーリングやパスコースを消す動きをする。しかし、いざ試合が始まると今まで行ってきたことが全て頭の中から消え去ってしまったようだ。これは、トレーニングの最後に行うハーフコートゲームの弊害かもしれない。FW、MF、DFラインの位置関係がうまく保たれていないのだ。よく起こる現象として、MFラインがFWラインに近づきすぎて、ボールに触れることなく、この前線に密集する攻撃陣が一本の縦パスで置き去りにされてしまうのだ。今回は幸いにも優秀なGKのお陰でカウンターから失点をすることは免れたが、相変わらず修正できていない大きな問題点である。もう1つは、DF、MFでゲームを組み立てている際のFWの動きの量の少なさである。常に相手を背負った状態、もしくは相手とくっついている状態でボールを要求する。つまり、マークがはずれていないのである。相手を背負った状態では、自分からアクションを起こし、最低2mは相手から離れる。ボールを足元に受け、相手が近づく前にリターンをする。リターンパスをした後はフリースペースへ動く。またボールを要求する。この連続がいつしかフリースペースでシュートをうつシチュエーションを創り出すのである。そのために、走り、パスをするのである。28、29日と関東遠征に行くが、ポジションの取り方、各ポジションでの役割を知ることが課題となるであろう。

2006年10月21日

秋の収穫 稲刈り体験

 秋晴れの穏やかな一日となった土曜日。
 サポートファミリー猪狩さんのご協力のもと稲刈りが行われた。5月の時点では頼りなく見えた緑色の小さな苗木は、ここ福島の雄大な自然の中、真夏の厳しい暑さ・台風の猛威にさらされながらも猪狩さんの手厚い管理のもと順調に成長し、黄金色のもみをふんだんに蓄えた稲穂となっていた。
 
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5月の時点の苗木
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頭を垂れる稲穂
 
 畑一面に頭を垂れる稲穂たち。猪狩さんの「稲刈りレクチャー&鎌の使い方」のご指導を受けた後、選手は横一列に並び人海戦術のごとく端から稲を刈り始める。C・デュソー氏・ニコル夫人もこの列に加わり黙々と稲を刈り上げた。フランスサッカー界の巨匠もピッチを離れ、畑にフィールドを移せば鎌の使い方を一から教えられ、日本伝統の農作業に興味を抱いていたようである。作業が進むにつれ、等間隔に植えられている筈の稲が徐々に蛇行し始め作業効率を妨げる。5月の田植え時に列をきちんと整理して植えなかった事で自らの首を絞めてしまった。
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横一列になり稲を刈り上げていく
 
刈り取られた稲は、10束毎に藁(わら)を使って束ね上げられていった。選手は昔ながらのスタイルで腰縄に藁を携え作業を進めていく。その姿は滑稽ではあるが愛嬌もあり非常に可愛らしかった。
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腰縄に藁を携え、稲を束ねていく
 
 最後の作業は、稲の刈り取られた畑に稲束を乾燥させる為の簡易やぐらの様な物を建てる。
このやぐらを「はせ」と呼ぶ。大きな竹を支柱とし、束ねられた稲を2束ずつ交互に重ね積み上げていく。選手達は皆自分の背丈以上にもなる「はせ」に、稲束を積み上げる作業に顔を稲まみれにしながら悪戦苦闘の様子であった。全ての稲束を積み上げた後には、10数個の「はせ」が姿を現していた。この昔ながらの乾燥様式は2週間程の期間が必要であると教えて頂いた。刈られたばかりの稲にはまだ30%ほどの水分が含まれている。余計な水分を取り除き15~17%の水分となった頃、美味しいご飯が炊けるのだという。我々が食するまではもう少し辛抱しなければならない。
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「はせ」に稲束を積み上げる
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畑に現れた幾つもの「はせ」
 
 全ての作業が終了したのは作業開始後から2時間半が経過した頃であった。広野町二つ沼公園内で頂いた昼食のバーヴェキューが一段と美味しく感じたに違いない。選手の顔には慣れない農作業による想像以上の疲労感と共に充実感が溢れていた。
 今回も猪狩さんをはじめサポートファミリーの方々の心温まるご指導及びご協力のもと、都会暮らしの多い選手達にとっては貴重な体験学習の日となった。猪狩さんには田植えから稲刈りまですべてにおいての管理をして頂き、夏場には例年以上の台風、大雨の被害に見舞われ、管理の面でも多大なるご迷惑とお手数を掛け致しました。この場を借りて、スタッフ・選手一同心より厚く御礼を申し上げます。 
  文:選手管理 林 晋太郎
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2006年10月20日

デュソートレーニング週間4

TR1(原田 担当)
テニスボールをハンドパスでウォーミングアップ開始。テニスボールはサッカーボールよりも極端に小さく軽い。それを手で扱うことで、今までよりお互いの動きを見てパスする神経を使わなければならない。ポゼッショントレーニングに移行。ツータッチ以上の後は必ずワンタッチでパスをするルールを設けた。狙いは、サポートに入る位置とタイミング。攻撃側のシンクロが要求される。守備側は(主に攻撃側がワンタッチする瞬間の)予測を立てて守備に行く。

TR2
今週は守備意識にフォーカスしたコーチングが多い。マンツーマンディフェンスにすることで「守備の責任」を負うことになる。もちろん、守備と攻撃は表裏一体なので、攻撃側も「相手から離れる動き」をしなければボールは回らない。

TR3
手を使うことによって、プレーの確実性を確保して、「周りを見る」余裕を作る。このことにより、ポジショニングの妥当性を意識させることにフォーカスする。足で行うときよりもボールを失うという不安が極端に少ないので、攻める前の準備をイメージさせるには良いトレーニングである。

TR4
TR3とまったく同じ条件でコートを広くして行う。よりリアリティーを持った中での展開イメージを抱かせる。

TR5
TR5とTR6は交互に行った。10mスプリントが終わった段階で回復時間をしっかり取り、TR6に移行する。その後、またTR5に戻り、20mスプリント。さらに、TR6へ。(詳しくはトレーニングシート参照)

TR6
シュートで終わるスプリント。スピードトレーニングなのでコーチングの割合は素早くボールに追いつくこと。ただし、シュートの正確性をあげるアドバイスも行う。すなわち、「立ち足と振り足をゴールの方向へ」、「つめる」、「上体を前に」である。

2006年10月19日

デュソートレーニング週間3

TR1(ウォーミングアップ:樋渡 担当)
出し手と受け手のインフォメーションの共有を意識させる。つまり、出し手のみがパスの方向を決めるのではなく、受け手も動きでパスを要求する。例えば、出し手のコントロール方向が決まった瞬間に、受け手は爆発的スピードで相手を離すイメージを持ちつつ、ボールに寄る。そこで、初めてパスが成り立つ。4対4では広いコートから狭いコートへ移動。これは、首を振ることが目的。広いコートであれば、ある程度余裕を持って周りを見ることができるが、狭いコートではそれを早く行わなければならない。
  
TR2(ここからデュソー氏)
パスとランニングのシンクロトレーニング。ゲームで起きうるシチュエーションを設けてさまざまな動きを繰り返す。一つ一つの動きの正確性にフォーカスする。正確性というのは、パスやシュートが狙ったところへ行くことであるが、TR1と同様、受け手と出し手の動きがシンクロされていないと成り立たない。このエクササイズで最も難しいところは、中央でリターンパスを受けるための動き。③のパスをするためにリターンはスペースへ返されなくては行けないし、それを要求するよう動かなくてはならない。こうすることによって④のパスを出す選手が準備をすることができる。もちろん、これは全体が連動することが理想であることは言うまでもない。
  
TR3
10分間ノンストップでシュートをうち続ける。シュートをうってから次のシュートまで約10秒。つまり1分間に7回、10分間で70回程度シュートをうつことになる。体に正確なフォームを覚えさせるにはできるだけ短い時間の繰り返しが必要になる。柔道や剣道などを思い起こしていただければ納得いくのではないだろうか。いつも言っているように、立ち足と振り足がゴールへ向いていること。振り足がそのままゴールへつめる一歩になること。
  
ゲーム
しっかり広がりを持ち、相手から離れる動きも頻繁に見られ、よくパスが回った。守備時もブロックを形成しないといけないことが徐々にわかってきたようである。ボール保持者に一人が寄せて、残りの者はカヴァーリングの位置。フリーズをかけたシーンは攻撃側が守備にまわる瞬間に何人も高い位置に残ってしまっている時。一発の縦パスで攻撃陣が置き去りになっては、守備に破綻をきたす。守備をしに戻ってくる意識が大切。

2006年10月18日

デュソートレーニング週間2

TR1
自由にランニングしながらウォーミングアップ。意識させることはいつも変わらない。固まりすぎることを避け、広がりを持つようコーチングする。この「広がりを持つ意識」は実は日本ではほとんどできていない。どんなスペースが広くて、どんなスペースだと狭いというのか強豪国の感覚を身につけなくてはならない。とかく、狭い場所に住み、ドリブルしがちな我々日本人には簡単には理解できない意識である。ランニングのスピードを徐々に上げ、ボールを2人に1つで動きながらのパス交換。コントロールする時は、ワンタッチ目とツータッチ目の時間間隔を狭くする。つまり、ワンタッチした直後に間髪入れずツータッチするのである。さらに、ツータッチ目には自分が行きたい方向へ体を斜めに倒し、素早く移動しなければならない。これはコントロールと移動時間を短縮するためである。非常に細かいところではあるが、日本ではまずこのような要求はされない。一つ一つの要求(アドバイス、言い方)が強豪国の感覚に基づいたものである。デュソー氏の一言一言を聞き漏らしてはならない。
 
TR2
先日に引き続き、守備側はマンツーマンを要求される。守備が常に近くにいることで「相手から離れる動き」を一瞬の動きで行わなければいけない。日頃、「マークを外せ」とか「相手から離れろ」と言われ続けてきたが、ここ最近のトレーニングで選手はよりリアルに意識している。動きに緩急が常に要求されるからだ。ジョギングではマークがはずれないので、フェイントを駆使する。守備にはタイトなマークを要求し、一度決めたペアは崩さない。
 
TR3
ボールの出し手と受け手のシンクロトレーニング。日本では簡単にパス、コントロールと言ってしまうが、これは動きも含めてシンクロを要求される非常にデリケートなトレーニングである。今回はスラロームの直後に受け手が動き、そして同時に動いている選手へのパスが始まる。さらに、マーカーで狭い門を作り、その間へパスを通すという正確さも要求する。受け手のほうは真っ直ぐ正面に向かって受ける方法と、左右に動くもらい方と3通りある。つまり、出し手はそれらをしっかり見て出す必要がある。パスは強く。
 
TR4
シュートトレーニング。サーヴァーとマーカーの位置に注意して欲しい。一見、どこにでも見られるエクササイズのようであるが、非常に細かい正確さが求められる。イメージとしてはワンツーで相手を置き去りにしてシュート。パスは強く、サーヴァーも同様でワンタッチでパスを出す。スピードにのった状態で最初はGKへ向けてシュート。次に指示された方向へシュート。ゴール裏で右手や左手を上げさせて、打つ前に見る習慣をつける。最後はワンタッチシュート。上体を前に傾けないとシュートが浮いてしまう。注意点はうっても終わりではないということ。うったらつめる。ポストに当たるかもしれないし、GKがはじくかもしれない。そのために、振り足は横からではなく、真っ直ぐ振り下ろし、その足がゴール方向にむけて一歩目となる必要がある。足首はしっかり伸ばす。距離と人数構成には注意。短い時間に何度もシュートがうてるよう工夫すること。
 
ゲーム
最後はヘディングゲームで締めくくられた。手で持つ時間を3秒以内から2秒以内へと変更しつつ、シンプルに出して動くことを要求する。しっかり体を寄せて競りに行く。しゃがんだり、押したりしてはいけない。ヘディングゲームなので雰囲気は非常に和気藹々としたものになる。ただし、これは補助をしてくれたスタッフによるところが大きい。楽しい雰囲気作りの良いお手本となった。
 
ストレッチ、腹筋トレーニング
ゲーム後は静的ストレッチ(エクササイズ中は動的ストレッチ)を行い、5分ほど腹筋トレーニングを入れた。両肘と手、つま先をつけて上体を真っ直ぐ伸ばすタイプと、それを横向きに行う側筋タイプ、それから両膝を抱えて、手を少しだけ離し、上体は真っ直ぐにキープしたまま後ろへ傾ける。腹筋がプルプルするところで止まる。全て30秒間。

2006年10月17日

デュソートレーニング週間1

 基本的にデュソー氏は隔週でトレーニングを行う。ある1週間を島田監督が受け持ち、次の週はデュソー氏が子ども達を見る。テクニカルアドバイザーではあるが、実際にグランドで表現されると、より多くのことを学んだり確認したりできる。フランスではもう見られない光景かと思うと緊張感が一層高まる。一瞬でも見逃してはならない。
 
 さて、トレーニングの内容であるが、いつものようにトレーニングシートと合わせて読んでいただきたい。ただし、ご理解いただきたいのは、コーチングの内容、タイミングは文章で表現するには限界があるということ。
 
TR1
30m×30m内に9個の正方形をつくる。最初は真ん中のマスを使わず、外の8マスを使う。時計回り(後に反時計回り)でパス、ゴー、コントロール。各マスに1人ずつしか入れない。受ける時は、マスの中で最大限開き、ボールに寄りながらコントロール。ファーストコントロールでしっかり方向を示す。出したらすぐに移動して受ける準備。受ける時は首を振って次に出す仲間の動きを見る。ヴァリエーションをつけて②、③(トレーニングシートのオーガナイズ参照)を行う。
  
TR2
TR1と同じ大きさでポゼッション。ただし、9マスは置いておき、守備側に意識させる。マンツーマンディフェンスをさせて、ボール保持者と同じマスに必ずファーストディフェンダーが入ること。そして、しっかり寄せることを促す。攻撃側はいつも言っているように、「相手から離れる動き」「広がりを持ったプレー」「シンプルプレー」を要求する。
 
TR3
守備側は縦パスが入らないようにポジションをとる。2人が平行になってしまわないように、一人はボール保持者に寄せて、一人はカバーリングのポジション。攻守の切り替えが重要。
 
TR4
非常に狭い中でのゲーム。GKからの配球は灰色のゾーンでは受けられないために、DFはある程度高い位置に移動した後にパスを受けに来る。一瞬のマークを外す動きが重要で、他の選手とも連動しなければGKへのリターンパスばかりを繰り返すことになってしまう。攻撃は前へ進む必要がある。守備の時はFWもしっかり帰ってくるように要求する。チームがブロックを形成するためにはFWの守備参加は欠かせない。守備に回っているのに、FWがボーっと止まっていると、激しい声が飛ぶ。
 
ゲーム
TR4とコンセプトは全く変わらない。DFの攻撃参加、FWの守備参加をいつも促す。特にFWがポツンと残っている場合は、フリーズをかけてポジションをとらせる。まだまだ縦へ急いでボールを失うシーンが減らない。その場合は、「しっかり準備しろ、広がりを持ってボールを回せ、慌てるな」と声を掛ける。また、ワンタッチプレーをして急ぎすぎる傾向があり、その場合は、「コントロールできるところだよ」とフリーズしながらプレーヤーに伝える。
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 練習後、寮に帰ってから、エクササイズについてのディスカッションを行った。今回の質問はTR3に集中した。幅が広すぎてディフェンスのモチベーションが下がりはしないか、縦パスを通してしまうと攻守が切り替わるので攻め続けたい場合はキープする選手が出てくるのではないかの2点。デュソー氏曰く、「確かに守備重視のトレーニングにしようと思えば、幅を狭くする必要があるだろう。ただ、これは攻守の切り替えの早さを意識させるトレーニングなので、ある程度攻撃側がサーヴァーへのパスを成功させなければならない。守備側は確かに大変かもしれないが、攻撃と守備のシチュエーションが頻繁に出てくるので私は面白かったよ。それに、キープし続けようというペアもいなかったし。」

2006年10月15日

第15回東北クラブユース(U15)新人サッカー選手権

第7回福島県大会 決勝トーナメント 1回戦
 
vs JヴィレッジSC
0-1(0-1)
 
 守備時に、下がり過ぎるシーンが見られる序盤。逆に全体をコンパクトにしようと前を意識し始めたところに、カバーのいないDFラインの背後を突かれて失点を喫した。パスを出した選手にもプレッシャーがかかっていない状況だった。この失点で、ボールを奪いに行く姿勢がどれほど大事か身をもって経験することになる。しかし、この1点が勝敗を決める1点になってしまったことは、結果的に大きな代償を払ったことになる。
 だたしこの1点で守備に関する問題点は徐々に改善できはじめた。下がることよりも積極的に奪いに行く姿勢が見られ始め、インターセプトあるいは前でボールを奪うシーンが多くなった。カバーの意識も高まり、GKからもコーチングの声が飛ぶ。大きな代償ではあったが、結果的には守備に関する大事なことを気付かされたという意味では、彼らにとって貴重な失点だったと言える。
 攻撃に関しては、パス、あるいはコントロールがずれ、こちらか相手のどちらとも言えないボールになると、フィジカルの差が顕著に出てしまい、ボールをなかなか保持できない。悪循環で、近いところばかりを見ようとし、どんどんプレッシャーがかかってしまう。またプレッシャーを感じてか、難しいボールを1タッチパスにする、見ないでパスをするシーンが多く見られた。個々の技術が発揮できないと、効果的に攻めることが出来ない。非常にシンプルな理由で相手ゴールを脅かすことが出来なかった。
 普段から広く組織的にプレーすることの大切さは選手達自身理解している。そのために、個人が正確な技術を相手がいる中で、更には動きながら発揮することが重要であることを選手には改めて再認識してもらいたい。
次週、再度東北大会進出に向けての試合が行われる。  コーチ 原田貴志

2006年10月14日

第15回東北クラブユース(U15)新人サッカー選手権

第7回福島県大会 グループリーグ 第5節
 
vs 会津サントス
5-0(3-0)
 
 最初に、会津サントスは積極的にプレッシャーをかけ、横のパスに対して全体がスライドしてブロックを作るなど組織的にプレーする良いチームであった。
 これを突破するためにアカデミーは、広くはやく展開することを試みたが、パススピードが上がらない、ボールに寄れていないなどの個人的な技術不足が顕著で、効果的な攻撃になかなか発展しなかった。しかし、時折良い攻撃は見られた。その時は決まって個人の技術が高く発揮されており、また、プレーに関わった選手全員が動いている時であった。日頃から繰り返し行っている動きながらのプレーの重要性はもとより、その中で正確な技術を発揮することの大切さは今後もトレーニングの中で追求していかなければならない。
 また、まだまだ前に急いで簡単にボールを失うシーンや、逆に、前に行けるのにボールを下げてしまうシーンが多々見られた。この点は、以前に比べてトレーニングにおいては向上してきている。ただ、いつもとは違う相手のプレッシャーや緊張からか、試合でのパフォーマンスはまだまだ高くないことが確認された。とは言え、選手自身上記の点に関しては互いにコーチングし合っており、自分達で改善を試みる部分では、はっきりとした向上が見られた。
 守備に関しては、近い選手がボールを奪いに行く姿勢は以前に比べると飛躍的に良くなっていると感じた。ただ、1stDFが交わされた後の対応、つまり2ndDFの予測やカバーにはまだまだ意識を向けさせる必要があると感じた。
 この試合に勝利し、グループリーグでA組2位となり、決勝トーナメント進出を果たした。翌日決勝トーナメント1回戦が行われる。この試合に勝利すれば、東北大会への切符を手に入れることが出来る。  コーチ 原田貴志

2006年10月12日

C大阪コーチ アカデミー研修 3日目

デュソー氏とのディスカッションは2時間にも及んだ。以下、主な質疑応答。
 
Q:個性を活かすために特別なアプローチはするのですか?
A:個性は組織の中にあって初めて活きると考えます。結論から言いますと、その個人個人にあった特別トレーニングは行いません。ただし、組織トレーニングの中で、子ども達に自分のクオリティーについて理解させます。スピードがあるのか、持久力に優れているのかです。例えば、以下のエクササイズを見てください。どんな本にも書かれているような極めてシンプルなものです。
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ここで重要なのはエクササイズの展開ではありません。まず、Bについて見ていきましょう。BはAからのパスを受けなくていけません。ただし、Bは次にスペースへ走るCのことを考慮しつつプレーしなければいけません。さて、実際にどのようなことが起こるでしょう。もし、子ども達に何も言わなければ、Aはころころと減速するようなボールを蹴り、Bは止まった状態でコントロールするでしょう。Cはスペースへ走るものの、止まってコントロールしたり、遅すぎたり、早すぎたりして、ボールを失うでしょう。
 
ここで、何に注意しなくてはならないか、考えましょう。Bの背後に相手がいたとしたら、彼はボールを失ってしまうことになります。そこで、Bは相手から離れるために一瞬爆発的なスピードアップをします。ここで、タイミングが重要になってきます。もし、仮に彼がうまく相手を離したとしても、Aのパスタイミングと合わず、止まってコントロールしてはまったく意味がありません。Aにも足元への強いパスとインフォメーションの共有を意識させます。そこで、Aのスタートの仕方を少しだけボールを押し出す、とかボール運びをしてBにパスのタイミングを知らせるようにします。AはしっかりとBがボールを要求するために前へ寄るタイミングを見ていなくてはなりません。
 
次に、Bはボールへ寄るタイミングと共に、ボールを受ける前に首を振ってCの動きを見なくてはなりません。CはBがコントロールしたと同時に爆発的なスピードでスペースへランニング。Cは止まってコントロールしないようにタイミングを図ります。例えば、ここで個性にアプローチすることが可能です。Cの選手が特に足が速い選手の場合、彼はそのクオリティーを十分に活用しなくてはなりません。つまり、彼は周りの選手よりももっとスタートのタイミングを遅らせるのです。ただし、BもCのクオリティーを理解していなくてはいけません。組織の中で個性にアプローチするとはこのようなことです。
 
Q:経験上、まじめな選手とずるがしこい選手とどちらが大成しましたか?
A:どちらのタイプも大成します。例えば、アンリはまじめなタイプ。アネルカはずるがしこいタイプ。サハは中間といったところですかね。ウィリアム・ギャラスはいつも学校で喧嘩していましたし。ただし、大成する選手に共通する要素があります。それは「向上したいというあくなき熱意」です。我々を悩ますフレーズがあるのですが、「学校で賢くない選手でもグラウンド上では賢くなる」というものです。学校の成績が良いに越したことはありませんが、スーパースターと言われる選手に学校の通信簿を提出させるよう言うと、隠したがる選手もいるのではないでしょうか?

2006年10月11日

C大阪コーチ アカデミー研修 2日目

 朝の起床は6時15分。アカデミー生にはいつもと変わらない朝である。選手は各自メディカルチェックを行い寮内の掃除に取り掛かる。入寮後、毎日行われている朝の行動は選手には既に習慣化されている。
 寮内の掃除・部屋の整理を終えた者から朝食を食べ始める。食事は各自のペースに委ねられているが選手には個人差が見られる。食事をすばやく済ませ登校準備に取り係り、シャツにアイロンを掛けてから登校する者、登校間際まで食事を食べ歯磨きをする時間も十分に無いまま慌しく登校していく者と選手間でも大きな差が見られる。
 7時30分。選手は準備ができた者から自転車で登校して行く。交通量が多い通学路の途中には、スタッフが立ち選手の登校を見守る。中村コーチ、竹花コーチにも実際に立ち会っていただき、竹花コーチには選手と共に広野中学まで登校し、通学路を体験して頂いた。
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通学路で選手の登校を見守る中村コーチ・竹花コーチ
 
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選手と共に登校する竹花コーチ
 
 登校後、選手が通う広野中学校を訪問させていただき西校長とお会いした。西校長の計らいにより、朝の自習学習の様子も見学させていただいた。このことに中村コーチは大きな驚きを感じていた。大阪では、選手の通う学校とのコミュニケーションが非常に希薄なのだ、と言う。選手の個人的な情報は保護者でない限り知ることはできない。学校への立ち入りも容易ではない。大都市特有の犯罪事情・安全管理の面を考慮してのことである。
 学校・家庭・現場の三者間情報の共有は育成年代の選手には不可欠な要素である。アカデミーでは我々スタッフが保護者の役割も務める。選手は日々、精神的・肉体的に変化する。ほんの少しの変化に気が付くためには、寮内の様子だけでなく、学校、家庭(サポートファミリーも含めて)との情報交換はとても重要なものとなっている。
繰り返しとなるが、日本における教育現場を考えた時、学校・家庭・現場がそれぞれ協力し合える環境が必要であろう。
   文:選手管理 林 晋太郎
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広野中学校内を見学し、朝の自習学習の様子を見学

2006年10月10日

C大阪コーチ アカデミー研修 1日目

 本日から3泊4日の日程でC大阪よりコーチ2名(中村貴史コーチ・竹花友也コーチ)がJFAアカデミー福島を研修に訪れた。Jリーグ下部組織のコーチを招き入れての研修は初の試みである。
この研修は、アカデミートレーニング研修・デュソー氏とのディスカッションによる育成コンセプトの教授など「サッカーにおける技術的向上」を目的とすることはもちろんのこと、選手と一緒になり寮生活を過ごしピッチ以外の部分も含めたアカデミー生活の全てを体験してもらうことが目的である。
 中村氏、竹花氏には研修中の3日間は全て選手と同じスケジュールで行動をしていただいた。
<以下に研修中の1日のアカデミースケージュールを簡単に記載する>
6:15  起床&寮内掃除
6:45  朝食
7:30  広野中学登校
~午前中はJVにてS級ライセンス指導実践見学やデュソー氏とのディスカッション~
13:00 スタッフミーティング
16:30 選手帰寮
17:30 TR開始(TRにも参加)
19:45 入浴
20:00 夕食
20:30
~21:30 学習時間
22:30 消灯
 平日は朝の起床から中学校での生活、学校後のTR、夜の学習時間を終えれば消灯となる生活に選手は自由時間も無い。両コーチ共にスケジュールのタイトさに驚きを感じていた。更に、集団生活の中でのストレス発散の場の無さを危惧していた。我々スタッフ陣が日々感じている問題点でもある。
トレーニング見学だけでは見られない(分からない)アカデミーの実生活を初日から垣間見てもらった。            
 文:選手管理 林 晋太郎

2006年10月07日

サンマ祭り

 一昨日から降り続く暴風雨は今朝になっても依然として降り止まない。そんな荒れ模様の天候の中、午前9時から広野町公民館にて「秋のサンマ祭り」が開催された。この行事は広野町ふるさと少年教室の年間行事の1つであり、地域の小学校4年~6年生が異世代との交流やふるさとの自然・郷土文化とふれあい、ふるさとの良さを体験する事を目的に行われている広野町の町内行事である。
 今月のテーマは、「海水から塩を取り出し、天然塩でサンマを塩焼きし食す」というものであった。地元の小学生に混じり、アカデミー選手もこの行事に参加させて頂いた。
ポリタンクに入った海水を大きな鉄板の上に注ぐ。下から加熱された海水は徐々に白濁とした色の水に変わってきた。水中に浮遊する不純物を取り除く係りも重要な作業である。およそ1時間後、熱しられた鉄板の上には薄い白い層が浮かび上がり、箸で削り取るように擦ると天然の塩が採取された。b061007-01.jpg
<写真1:鉄板に注がれる海水>
 
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<写真2:加熱後に鉄板に現れた天然塩>
 
 今の時期に揚がるサンマは、親潮の流れに乗り北海道沖から南下してくるサンマだと教えていただいた。脂の乗ったサンマに天然塩を塗り込み、焦げ目が付くまでじっくりと焼く。サンマの脂に誘発された煙に巻かれ、目に泪を浮かべながらの作業であったが選手は皆楽しそうに行っていた。b061007-03.jpg
<写真3:天然塩を秋刀魚に塗り込む>
 
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<写真4:煙に巻かれながら焼く>
 
 昨日のミーティング時、本日のサンマ祭りの連絡を行う際選手に「サンマ」という漢字を聞いてみた。正確に「秋刀魚」と書けたのはごく僅か4~5名の選手であった。中には「佐馬」と書く選手もいたほどである・・・「秋に採れる刀の様な形をした魚だから=秋刀魚」と説明をし、実際に目にした秋刀魚に納得する選手達。秋の味覚を舌で満喫しつつ、頭脳も少しだけ良くなった「収穫ある秋の日」であった。

 今回の行事も広野町の皆さんが企画から準備まで心温まるサポートをしていただいたおかげで、子供達は楽しく貴重な体験をすることができた。町が全体で愛情を持って優しく見守っていることを改めて感じた一日であった。心から感謝申し上げます。

   文:選手管理 林 晋太郎

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<写真5:ご協力頂いた広野町公民館の皆さん。中央はサポートファミリー吉田さん>

2006年10月06日

デュソーレポート

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